浄掃蓬居
蓬居を浄め掃い、
虔邀真侶
虔みて真侶を邀う。
香灯羅布
香灯、布き羅なり、
瑞気騰空
瑞気、空に騰る。
伏願
伏して願う、
皇天上帝
皇天の上帝、
列聖高真
列聖の高真。
鑑今啓請之忱
今の啓し請うの忱を鑑み、
特挙修崇之礼
特に修め崇ぶの礼を挙げ、
恭対道前
恭みて道前に対し、
宣行懺事
懺事を宣べ行う。
蕩蕩難明名曰道
蕩蕩として明らめ難く、名は道と曰い、
亙古亙今鎮乾坤
古に亙り今に亙り乾坤を鎮め、
保国寧家扶劫運
国を保ち家を寧んじ劫運を扶く。
発弘誓願済群生
弘誓を発し群生を済うを願い、
今日志心恭法籙
今日、心より恭みて法籙を志し、
得依道力出迷途
道力に依りて迷いの途を出づるを得る。
願賜祥光輝宇宙
祥光を賜り宇宙に輝くを願い、
晨昏稽首礼宝懺
晨昏に稽首し宝懺に礼す。
高高円蓋
高高たる円蓋、
渺渺大羅
渺渺たる大羅、
紫微位北極之上
紫微、北極の上に位て、
勾陳居内座之中
勾陳、内座の中に居る。
日帝月皇
日帝・月皇、
定晨昏而有準
晨昏を定むるに準有り。
南辰北斗
南辰・北斗、
司生殺以無私
生殺を司るに私無し。
五星列照
五星、列なり照らし、
四躍分明
四躍、分かち明らかなり。
二帝隠於天階
二帝、天階に隠れ、
三垣朝於帝座
三垣、帝座に朝す。
周分二十八宿
周りて二十八宿に分かち、
総成三十二天
総じて三十二天を成す。
三台並隨於斗極
三台、斗極に並び隨い、
天罡専指於雷門
天罡、雷門を専ら指す。
十二宮辰
十二の宮辰、
天輪運転
天輪に運転す。
六十甲子
六十の甲子、
星紀迴旋
星紀に迴旋す。
命主既分於所属
命主、既に所属に分かれ、
胎星不離於元辰
胎星、元辰を離れず。
明星暗曜
明星、暗きに曜き、
正照旁臨
正に旁く臨むを照らす。
玉宇連珠而有象
玉宇、珠を連ぬること象有りて、
紫霄合璧以無停
紫霄、璧を合わせ以て停まること無し。
端拱紫微
端拱たる紫微、
循行黄道
黄道に循行す。
森羅万象
森羅万象、
列宿群星
群星に宿を列ぬ。
金井玉衡之主宰
金井玉衡の主宰、
銀河碧漢之宗師
銀河碧漢の宗師、
本命元辰運限禄馬周天纏度列曜星君
本命元辰運限禄馬周天纏度列曜星君、
結気成文
気を結び文を成し、
作九天之鳳篆
九天の鳳篆を作す。
飛雲建象
雲を飛ばし象を建て、
為八会之龍章
八会の龍章を為す。
道超太極之先
道、太極の先を超え、
籙著玄元之典
籙、玄元の典を著す。
保制劫運
劫運を保ち制え、
讃聖世於雍熙
聖世の雍らぎ熙しむを讃う。
束縛魔霊
魔霊を束縛し、
済群生於仁寿
群生を仁寿に済す。
修之
之を修むれば、
則登真至道
則ち真に登り道に至る。
佩之
之を佩ぶれば、
則度厄延年
則ち厄を度し年を延ばす。
福国寧家
国を福いし家を寧め、
済世利物
世を済け物を利す。
明科具載
明科、具に載され、
大教宣行
大教、宣べ行わる。
皆由一念之感通
皆、一念の感通に由りて、
共赴三天之選挙
共に三天の選挙に赴く。
聞道思勤
道を聞き思い勤むれば、
知身是幻
身はこれ幻なるを知る。
粛清蓬宇
粛みて蓬宇を清め、
厳潔香灯
厳かに香灯を潔む。
欲祈利済之功
利済の功を祈らんと欲し、
全頼扶持之力
全て扶持の力を頼む。
恭対道前
恭みて道前に対し、
虔誠敬礼
虔みて誠に敬礼す。