正一嗣漢張天師府正一嗣漢張天師府

讃祖天師

恭惟
恭みて惟う、

祖師三天扶教輔玄体道大法天師
正一沖玄神化静応顕佑真君

昔於漢安元年
昔、漢安元年の、

正月十五日夜光時
正月十五日、夜光の時、

感聞
感聞す。

太上老君
太上老君の、

降下西蜀鶴鳴山中
西蜀の鶴鳴山の中に降下し、

親伝妙道
親しく妙なる道を伝え、

啓紫陽内景之蔵
紫陽内景の蔵を啓き、

附正一都功之籙
正一都功の籙を附く。

交乾履斗
乾を交え斗を履き、

吐納清和
清和を吐納し、

攝気服神
気を攝り神を服む。

高奔日月
日月に高く奔る、

玉印宝剣
玉印・宝剣・

朱舄黄衣
朱舄・黄衣。

一千二百仙官
一千二百の仙官、

咸帰統攝
咸く統攝に帰し、

三万六千魔魅
三万六千の魔魅、

尽属駆除
尽く駆除に属く。

人処陽明
人は陽明に処り、

鬼蔵陰晦
鬼は陰晦に蔵る。

三十六度
三十六度、

皆闡福庭
皆、福庭に闡き、

二十八宿
二十八宿、

光分陽景
光、陽景に分かつ。

恩覃宇宙
恩は宇宙に覃び、

沢被幽冥
沢は幽冥を被う。

福国寧家
国を福い家を寧んじ、

済人利物
人を済い物を利す。

行円果満
行は円かに果は満ちて、

拝玉詔於雲台
玉詔を雲台に拝し、

道尊徳隆
道は尊く徳は隆く、

侍虚皇於蕊闕
虚皇を蕊闕に侍る。

普度凡流
凡流を普く度し、

用垂法教
法教を用い垂る。

自此三天正法
此れより三天の正法、

九品籙階
九品の籙階、

世世流伝
世世に流伝し、

方方煥赫
方方に煥赫し、

為入道登真之路
道に入り真に登るの路と為り、

有延生度死之功
生を延ばし死を度すの功有り。

惟龍虎之名山
惟、龍虎の名山、

実江南之福地
実に江南の福地にして、

仙源衍逸
仙の源、衍く逸れ、

道化昭彰
道に化すこと昭らかに彰る。

向善者開悟道心
善に向かいし者、道心を開悟し、

名書仙籍
名、仙籍に書かる。

皈依者厳浄壇場
皈依せし者、壇場を厳かに浄め、

虔誠称念
虔みて誠に称念す。

三天扶教輔玄体道大法天師
降魔護道天尊