祖天師

正一嗣漢張天師府正一嗣漢張天師府

はじめに

道教は中国文明に起源を持ち、日本にも大きな影響を与えてきた宗教です。『古事記』には道教の宇宙観に基づいた日本の始まりが描かれており、天皇陛下の呼称は道教の神「天皇大帝」に由来するといわれています。

道教の教えは方仙道・黄老道として古くから伝えられ、秦の始皇帝に仕えていた方士徐福が日本に渡り、中国文明を伝えたとの伝説があります。唐・宋・明朝が道教を国教としたことで、国交を深めた日本にも道教文化が流入して天文や符法がもたらされ、陰陽道が朝廷の政治に欠かせない官職とされました。

「書聖」王羲之・「詩仙」李白は中国を代表する文人であると共に道士でもあり、彼らの文風は日本の美術や文学に多大な影響を与えました。道教は医学が未発達な古代中国で生命と人体の神秘を探求し、その思想は中国伝統医学と日本の漢方医学として受け継がれ、はり・きゅう・あんまが現在も広く行われています。道教の世界観の根本である陰陽の概念は日本人の気質にも影響を与え、日本語や着物の作法に現れています。

これらは中国からもたらされた道教文化の一部ですが、多くが日本文化として吸収されているため、現代の日本人はその影響に気付かずにいます。道教は謙虚さを重んじる宗教であり、日本文化の中での道教の実態は認識されにくくなっているのです。

私たち正一嗣漢張天師府は、道教最大の宗派「正一道(天師道・五斗米道)」に属する台湾の道教教団でありながら日本との縁が深く、娯楽映画や商業主義によって歪められていない正統な道教を日本の方々へ伝えるためにWebサイトを開設いたしました。

道教は決して「日本と関係のない異国の宗教」ではありません。道教を理解することは日本を理解することでもあります。当Webサイトを通じて少しでも道教を身近に感じてくだされば幸いに思います。

教団所在地

宗名 正一嗣漢張天師府
住所 彰化縣芬園鄉彰南路五段888號
No.888, Section 5, Zhangnan Road,
Fenyuan Township, Changhua County,
Taiwan 50244
電話 (+886)49-2511199
URL cts65.org(中国語版)
taoism.jp(日本語版)
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